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肥満になりやすい子どもの特徴はある?

2024.11.13

●子どもも肥満になりやすい?

子どもも大人と同じように、ご飯やお菓子の食べすぎで摂取カロリーが消費カロリーを上回ると、体脂肪が増えて肥満になることがあります。子どものうちは成長期もあるので、体重が増えるのは当たり前!と思うことが多いですが、過剰な体重増加に気づかず、肥満になってしまうこともあります。日ごろの生活の中では正常な発育の範囲内かどうか、判断が難しいため、子どもの肥満を見落としやすいと言えるかもしれません。また最近では、ゲーム、Youtubeなどの動画など魅力的な遊びが増えている背景もあり、運動量が減っているお子さんが増えている傾向があります。運動不足により、肥満になりやすい環境になってきていることも否定できません。

●肥満は子どもにも遺伝する?

肥満には遺伝的な要因が関係しているとも言われており、両親が肥満の場合、子どもも肥満になりやすいという傾向があります。遺伝子が食欲の調節やエネルギー代謝に影響を与えることがわかっているためです。例えば、遺伝的に基礎代謝が低い体質の人は、同じカロリー量を摂取しても、基礎代謝の高い体質の人に比べて太りやすい傾向になります。こうした遺伝的要因もありますが、遺伝子が全てというわけではありません。遺伝的要因があっても、適切な生活習慣を心がけることで、肥満になりにくい状態を作ることはできます。食生活を見直す、運動量を増やすなどで改善することもできるので、遺伝的要因はあくまで1つの影響要因として捉えておきましょう。

●生活習慣次第で子どもも肥満になる!

子どもの肥満の最大の要因は、ズバリ生活習慣の乱れです。不規則な食事、高カロリー・高脂肪な食事、糖分の過剰摂取などの食生活、そして運動不足は、肥満を招く主要因です。例えば、コンビニのお弁当や外食ではカロリーが高いものが多いほか、ジュースやお菓子を頻繁に摂取する習慣があると、過剰にカロリーを摂取しがちになります。また、長時間ゲームやテレビ、Youtubeを見て過ごすことで、エネルギー消費が少なくなるほか、筋肉がやせて基礎代謝が下がり、肥満リスクを高めます。

他にも、睡眠不足も肥満に関連しており、成長ホルモンの分泌が妨げられる可能性があります。そのため、規則正しい生活リズム、バランスの良い食事、そして十分な運動を心がけることが、肥満の予防に大切です。

・朝食を必ず食べる

・1日に食べるお菓子の量を決めておく

・夜更かしはしない

・テレビやYoutubeを見る時間を決める

などお子さんと約束を決めておくと、生活習慣を整えやすくなるので、ご家庭でルールを消えてみることも肥満対策になります。

参考:各年代の必要エネルギー量(厚労省)

●子どもの肥満は親のせい?

子どもの肥満は親の管理不足だと言われることもありますが、家庭に仕事に忙しい中で全てをうまくコントロールすることは難しいことです。もちろん、家庭全体での食生活や生活習慣が子どもの食育や生活習慣に大きな影響を与えることは否定できません。しかし、子どもの肥満は、親の責任だけでなく、社会環境や遺伝的な要因なども複雑に絡み合っています。お子さんにも、食の好みや好きな習慣があり、すべてをコントロールすることはできません。ただ、そうした親子の状況に応じて、できることからコツコツ取り組んでいくことが大切です。例えば、休みの日は一緒に運動する、一緒に料理を作ってみるなど親子で一緒に何かに取り組むことでも、健康的な生活習慣を作ることに繋がっていきますので、ぜひ小さなことでも初めて見ることがおすすめです。